日本橋 Muromachi in Progress
従来の地下工事の覆工板計画では歩車道の境界が曖昧であるため、 工事用コーンやフェンス等が必要となり、空間が煩雑になるだけでなく、歩行者を戸惑わせ通行しにくくしてきた。道路空間として機能的にも十分配慮したデザイン計画を行っていくことにより、工事期間中も歩行者・自動車ドライバーが混乱することなく通行できる。 仮設の工事現場といいつつも5年間設置され、三越・三井・千疋屋など買い物客でにぎわう場所であること(買い物客への配慮)、周辺建築物・日本橋という伝統的な景観・イメージへの配慮(周辺景観への配慮・工事のイメージアップ)から、周辺景観に配慮した工事現場(街の景観としての工事現場)としてデザインする。覆工板を車道部、歩車道境界、歩道部の3つに分けることで歩道と車道を明確に分離し、歩車道境界には車止め、工事前の道路にみられる機能を設けることによって、歩行者の安全性を確保する。
2005年度グッドデザイン賞受賞。
photo: momoko japan