テルヴューレン横断歩道橋デザイン / pedestrian bridge design / City of Brussels, Belgium
ブリュッセル市の公園課の主催したコンペティションで一等の実施案に選定され、長い期間の当局との議論と幾度かの部分的修正設計の後、竣工した。橋長70m、公園と公園、路面と路面を結ぶ複合的な機能と構造を持つ歩行者(サイクリストを含む)を対象にした横断道である。
ブリュッセル市街地を北西に抜けて城へと続く一番長い大通りでトラムウェイのAv.de Tervuren上に、その交差道路のAv. Kouter,Ch. Wavre, Rue Boverbergとを斜交いに渡す。1882年当時は小さな鉄道橋が存在した歴史的場所でもあり、今では広大な市民公園Woluwe Parkのはざまに位置し、分断された歩行者や自転車の散策の動線を結ぶという需要も大きかった。
公園と自動車、トラム道の2つのレベルを人と自転車が自由に行き交うことのできるイメージそのままに、軽やかなトラスの構造体に橋面はウッドデッキ、高欄も線的な構成になっている。また、夜間はうっそうと暗い辺りの闇のなかにさりげなく浮かび上がるライトアップがなされ、長い直線的な大通りにひとつのアクセントをつけている。
project realized in collaboration with P. Blondel and L.Ney