豊田ジャンクション / structural scape design / 日本道路公団
第二東名高速道路は21世紀の快適なハイモビリティー社会の実現を目指して建設されます。この高速道路は建設以来4半世紀を経た現東名とあわせ、日本の産業基盤、人的交流を支える基幹的路線として、次世代の貴重な社会資産となることでしょう。
一方、地上では時代の風雪に耐える巨大な構造物群がその道路空間を支えています。
都市を構成する建築と土木。建築物が地面に配置される図柄だとすれば、土木構造物は建設すると同時に地面に帰属してゆく根幹の部分だと言えます。これらの大構造物群は慣れ親しんだ故郷の風景を一変させ、徐々に都市的な第二の(人工的)風景を生成して行きます。
今改めて、風景を作る側も、受け取る側もその生成過程を意識しながら自ら環境を見つめ直してみることが求められています。
周囲の自然―Landscapeに四季折々の変化があるように、ジャンクション構造物の景観―Structuralscapeにも大きなスケールでゆったりとした変化のあるデザインを図った。それは求心性と開放感、両面のある魅力的な新風景を生成する。
ジャンクションの森の樹木(橋脚)は、周囲の自然の色が映ったようなナチュラルな6色のグラデーションになっていて、中心から外側に向かってだんだんに変化する。
ナチュラルグラデーションのトーンと、やわらかなカラーコンクリートの質感は、コンクリート構造物のヴォリューム・重量感を快活なハーモニーへと変換してゆく。
 
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photo: Naoya Hatakeyama