新宿駅南口地区基盤備事業の国道20号線甲州街道跨線橋架け替え工事の現場のデザイン。「新宿」という場所が、世代を超えて多くの人々の記憶の中で、青春時代と重ねられる街として、再認識されることを図った。また、未来の南口をつくる工事への関心を抱いてもらい、事業への理解を得ることを目指した。全長約320ｍの「仮囲い」を新しいメディア、歩行者とのコミュニケーションのための窓として活用し、年代にちなんだ街の風景、ファッション、風俗などのグラフィックイメージと言葉を配置し、数ヶ月毎に段階的に掲示した。また、専用サイトにて「新宿・青春のワード」を募集し、ウォールグラフィックに反映、道行く人とのコミュニケーションを図った。
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夜間は、仮囲い空間に工事用ライトを用いた照明計画を行い、「新宿の未来色・募集」と題して、利用者から未来の新宿の色を募集、投票してもらい、これをもとにライトアップをデザインする試みも行った。仮囲いのイメージアップを超えて、プロジェクトを介した新しいコミュニティーが生まれつつある。また、インターネット上の個人ブログサイトやNHK,各種新聞、雑誌等の様々なメディアで話題となり、新宿という街の中の出来事のひとつになった。
2005年度グッドデザイン賞受賞。 |
