ひきふね画プロジェクト2 / construction site design / UR都市機構
ひきふね画プロジェクトの第二弾。前回のシリーズを掲示後、地元の町会、保育園、商店の方々に対して、都市機構が行ったヒアリング調査を行った結果、「工事囲いの殺風景な通りが明るくなった」「自分たちの住む日常の光景を題材にした写真と言葉に共感した」「視覚障害者の方々に言葉を読み聞かせしたい」「夜間ライティングで安心感がうまれた」など地元の方々からの声が寄せられた。これらの声を受けて、今回のシリーズでは、下町の人々の気質・生活感を描くことで、より地元に近づいた視点からデザインを展開できないかと考えた。そこで、再開発で更新されていくまさにその場所でこれまで生活してきた人々7組に登場してもらうこととした。


7組のポートレートと彼らへのインタビューから再構成した言葉を新たに並べた。このプロジェクトでは、囲いを使った住民とのコミュニケーション、場所性をテーマにしたアートの可能性を併せ持ったステュディオハンとしても工事中景の新たな試みとなった。前回シリーズのひきふねの風景と、今回のそこに住む人々とが、工事中という空白の一定期間、この場所にこれからやってくる未来を考えるきっかけとなってくれることを願っている。
dolos yard
photo momoko japan