マチノコダチ/ bollard design / 日鐵住金健在株式会社


‖これからの都市の風景を形成する新たな歩車道境界‖
街路のためのプロダクトは、これまでに合理性・経済性の最優先、標準化・画一化しシンプル・省コストのガードレール・ガードパイプなどの段階を経て、風景の中で目立たないような景観に配慮したデザインガードパイプへと変遷しています。しかし、それは風景の中で目立たないように配慮をするという、街の景観の中で積極的に待ちの景観に関与するものではありませんでした。
21 世紀、多様な用途のヴィークルが開発され実用化される低炭素時代を迎えた今、改めて都市の価値が再評価される時代の中で、街路の歩車道のあわい領域の果たす役割を考えるとき、単なる防護柵やガードパイプでは、もはや現代都市のQOL( クオリティーオブライフ) のニーズを捉えきれません。車両が我がもの顔で幅を利かせた車優先時代から価値観が対極へと変化したのです。
そして現在、世界の先進国では、単なる景観( 見栄え) の問題ではなく、道路空間の中の新しいヴィークルを含む車、自転車、歩行者の関係性を問い直し、車優先の社会から人間のコミュニティ優先の社会への大転換を目指す政策が主流になっています。

マチノコダチは、「新しい街路空間の構成要素となりうる」「まちの中でのアクティビティの手がかりになる」「場所のアイデンティティになる」という景観を構成していくタイプのスマートボラード=歩車道境界柱です。

‖スマートボラードのある道路空間‖
現在、道路空間は車/自転車/歩行者だけでなく、新たなヴィークルも登場し、単一的な移動空間ではなく、人間のコミュニティ優先の社会を形作るための共有空間へとその役割をシフトしています。そのような街路の中dえ、スマートボラードは街路の風景を構成するひとつの要素として、積極的に歩行者のためのまちの風景を作り出していきます。

‖スマートボラードの持つ新しい要素‖
「歩行/走行中からの視線」 = 連続性、シークエンス
安全性、歩行・走行快適性が感じられるリズム感があるデザイン。
自動車と自転車・歩行者の速度に応じたデザイン。
「歩行者からの視線」 = 新体制、触れてもよいアフォーダンス
みて、触れて、よいデザイン。
疎外感が無く、寄り添いたくなるデザイン。
「街路空間としての視線」 = 他のオブジェクトとの親和性、滞留を生み出す
直線的、規則的にならないデザイン。
その場にいて心地よく、留まりたくなる空間づくり。
人が集まる街路を生み出す。

 

image perspective